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Art&Design&Yamagata

芸術とデザインで育む山形の未来

ここ山形に東北芸術工科大学が生まれて四半世紀。本学はおかげさまで東北最大の芸術?デザイン系総合大学として、ようやく「山形の芸工大」と呼んでいただけるまでに育ってまいりました。東北芸術工科大学は、ますます混乱する人間社会において、最も人類を幸せに導くのは「芸術とデザイン」を活用する柔らかな人材たちであると考え、県内外から気鋭の専門家と意欲の高い学生を集め、ここ山形の地をキャンパスに、新しい芸術デザイン教育を行っております。

本展は、主に山形と東北地域での本学の取り組み事例を中心に、地元の新聞各社のご協力のもと、紙面でご紹介いただいた本学の活動の一部をまとめたものです。これらの事例は、まだまだ小さな種にすぎませんが、芸術デザイン系大学を有するこの地域だからこそ、みなさんとご一緒に育むことのできる未来の種です。芸工大と地域のつながりを、ぜひ、ご高覧いただければ幸いです。

※ 本展は、山形地域の事例を中心とした展示ですが、より多くの事例をご覧になっていただけるように他の地域の案件も含まれております。
※ 各新聞社様の記事転載については、二次利用の許諾をいただいております。

Case Study

事例

01 — 復興芸工大

芸術とデザインによる復興支援

芸工大では、学内に東北復興支援機構「TRSO(Tohoku Revival Services Organization)」を設置し、芸術大学の教育力を被災地支援に役立てる様々なプロジェクトを実施してきました。本学教員や、多分野で活躍するアーティストとともに、NGOや企業と連携しながら、子どもたちやその家族を対象とした教育支援、子どもたちのソウゾウリョクを育むDIY キットの開発、復興アートプロジェクトへの学生派遣を行うなど、その活動から生まれた教育リソースやネットワークは多岐にわたります。時代のニーズ、足元にある地域、子どもたちの未来に目を向けながら、「未来の東北をどうつくっていくか、今までの東北をどう伝えていくか」を考え行動できるリーダーの育成は、今後も本学の大きなミッションです。

[パートナー]
株式会社三越伊勢丹/日本コカ?コーラ株式会社/伊藤忠青山アートスクエア/南相馬こどものつばさ実行委員会/公益財団法人日本文化藝術財団/学校法人瓜生山学園京都造形芸術大学/株式会社石巻工房/財団日本の子供たち など

02 — 再建芸工大

震災後の街づくり

芸工大では震災後のまちづくりを支援しています。気仙沼市大沢では、高台移転のまちを一緒に考えモデルハウスを作りました。まちづくりを考えるワークショップも定期的に開催しています。俳優渡辺謙氏支援のカフェ「K-Port」のデザインにも協力しています。石巻市雄勝では、震災直後のがれき片付けや地域を見つめ直す地図の作成、神社の復旧整備と例祭の支援、生活空間の修繕を行いました。

[パートナー]
大沢地区防災集団移転促進事業期成同盟会/大沢まちづくり協議会/気仙沼まちづくり支援センター/気仙沼みらい計画大沢チーム/ K- Port /アカオニデザイン/TRST(東日本復旧復興計画支援チーム)/雄勝明神地区

03 — 修復芸工大

修復技術の提供

芸工大では、これまで培ってきた修復技術を応用し、国内外の貴重な美術品等文化財の保存修復活動を担ってきました。また、文化財保存修復研究センターでは、教育委員会や博物館などと連携し、地域に伝わる文化財や歴史文化の総合的な調査研究を行うことで、地域に根ざした文化遺産の価値を再認識する取り組みをしています。2017年には、鶴岡市の善寶寺にある五百羅漢像531体を、約20年かけて修復するプロジェクトを本格的に開始し、現在も修復作業が進行しています。

[パートナー]
善寶寺/常林寺/県内の寺社仏閣/県内外の教育委員会/文部科学省/美術館?博物館 など

04 — 教育芸工大

課題探究型学習を推進
山形県教育委員会との連携協定

芸工大では、文部科学省が近年進めている、中?高等学校での「アクティブ?ラーニング(探究型学習)」の導入に対し、本学が持つ探究型学習の実績やノウハウを生かした教育支援を行っています。全国の高校生が、社会や暮らしの中から問題?課題を見つけ、解決策を分かりやすくまとめて提案する「デザセン」の開催をはじめ、山形県教育委員会と連携協定を結び、山形県内の各教育機関や行政などと連携しながら、教育関係者を対象とした研修会の開催や、中?高等学校でのカリキュラム開発を進めています。今後も本学の特長的な学びを山形県の教育力の向上へと繋げ、地域貢献を果たしていきます。

[パートナー]
文部科学省、経済産業省、山形県、山形市、山形県教育委員会、山形市教育委員会、東桜学館中学校、株式会社ドワンゴ など

05 — 地域芸工大

地域支援のプロフェッショナル

コミュニティデザイン学科では、2年次から始まる演習「スタジオ」で、学生と担当教員がともに地域課題の解決に向けて活動しています。住民の方々の想いに耳を傾け、まちについて話し合う場をデザインします。チラシの制作や映像記録、空き家改修知識など、目に見えるデザインの技術も同時に学び、現場に活かしていきます。

[パートナー]
山形市/大江町/高畠町/大蔵村/金山町 など

06 — 映画芸工大

映画のまち山形

芸工大では、地域で行われる映画祭や映画製作をお手伝いしています。「山形国際ドキュメンタリー映画祭」のポスターやビジュアル制作、全編山形ロケで制作された短編英語「GOOD YEAR」「LIFE]、庄内キネマ製作委員会や、鶴岡市での映画製作プロジェクトへの参加など、「映画のまち山形」の実現を目指しています。2017年11月1日、山形市が申請していたユネスコ創造都市ネットワークへの映画分野での加盟が認定されました。

[パートナー]
山形市/認定NPO法人山形国際ドキュメンタリー映画祭/庄内映画村/鶴岡市/株式会社マルアール

07 — 映像芸工大

山形をPRする映像制作

映像学科では、山形の魅力を発信する映像コンテンツ<やまがたチャンネル>の制作を、毎年2年生全員が取り組んでいます。山形県から依頼されて9年目を迎える2018年度も、ユニークな作品が10本誕生しました。
また、課外活動でも積極的に地域の自治体や企業と連携した映像制作に取り組んでおり、舟形町(2015年度制作)や大石田町(2016年度制作)のプロモーション映像、小川製麺CM(2016年度制作)、いとまきプロジェクト(2017年度制作/東北映像フェスティバル学生部門グランプリ)などが生まれています。

[パートナー]
山形県/舟形町/大石田町/白鷹町/飯豊町/株式会社とみひろ/株式会社小川製麺ほか

08 — 企画芸工大

イベントの企画とデザイン

芸工大では、県内各地の新しいイベント企画の提案や、実施?運営などを行ってきました。例えば「オトナルヤマガタ」は、まちとつくりあげる新しい音楽イベントとして山形市の七日町周辺と文翔館を会場に開催しました。街中でのライブ、食べ物や衣服と音楽を掛け合わせた企画を考え、音楽が身近で楽しいものだと思える空間を作り上げています。
また、大学?新聞社?銀行が連携した全国初の地域活性化を目的とした企画コンペティション「YAMAGATAひらめきコンペティション」が開催され、寄せられた574件の企画書の中から「ひらめき賞」「準グランプリ」「グランプリ」が決定されました。地域創生に繋がるこのイベントは次年度以降も継続開催されます。

[パートナー]
山形県郷土館「文翔館」/山形新聞社/山形銀行/株式会社ジョインセレモニー/県内協賛企業など多数

09 — 温泉芸工大

「ひじおりの灯」
湯治場の情緒をアートで表現

芸工大では、県内外の観光PRや、新しい観光資源づくりを、アートの力でお手伝いしています。なかでも大蔵村の肘折温泉で2007年から続く「ひじおりの灯」は、最上地域の夏の風物詩としてすっかり定着しました。毎年夏に、地域の人々と学生たちが協力して、湯治場ならではの情緒を絵灯籠に仕立て、夜の温泉街を演出しています。
11年目を迎えた2017年からは地域主体の運営に移行し、作家として活躍する卒業生らと肘折の青年団が中心となって運営を続けています。

[パートナー]
肘折温泉地区/大蔵村

10 — 公共施設芸工大

公共施設のデザイン

芸工大では、山形駅改札前待合室のリニューアルを行いました。待合室には、天童木工(天童市)とのコラボレーション作品や、杉の集成材を使ったベンチ、無垢の杉でできた壁、穂積繊維(中山町)絨毯のベンチマットと、すべてがメイドイン山形の空間となっています。
また、県内の「道の駅」ブランド化戦略の一環として、訪日外国人に配慮した多言語表示を行い、使用マナーも標記した各駅共通のトイレサインを制作。今年度は「田沢」「おおえ」「河北」の3駅に設置され、トイレのリニューアルにあわせて、県内の道の駅に順次広げていきます。昨年度の「観光案内所」の案内表示の制作に続くもので、観光の要となる公共施設のブランディングをサポートしています。

[パートナー]
株式会社天童木工/穂積繊維工業株式会社/山形県/山形「道の駅」連絡会/国土交通省山形河川国道事務所?酒田河川国道事務所 ほか

11 — 家具芸工大

素材の特徴を活かしたデザインの提案

芸工大は、県内企業や自治体とタイアップし、企業の有する特徴的な技術、素材を活用した新たな価値の創造を目指しています。特にプロダクトデザイン学科では、地域材(小国町)をはじめ、段ボールや籐など、様々な素材と向き合い、美しくて使いやすいだけでなく、生活をより楽しく豊かにするライフスタイルのための新しい提案を行っています。

[パートナー]
小国町/株式会社オカムラ/株式会社エスパック/有限会社ツルヤ商店

12 — 建築芸工大

未来の住宅「エコハウス」
リノベーションの提案

芸工大では、低炭素化社会の実現に向けて、地場の森林資源の活用や自然エネルギー、最新の断熱技術を活用した未来の住宅